分離発注のメリットとデメリット

姫路市で土木工事業をしております株式会社健新です。

皆様は分離発注という言葉をご存知でしょうか?
今回はこちらの分離発注について解説いたします。

分離発注とは、建築会社やハウスメーカーなどに工事を一括して発注するのではなく、
工事ごとに専門業者を分けて依頼する発注方法です。
建築会社やハウスメーカーは、すべての工程を自社でしているわけではありません。
数ある関連業者を、元請として取りまとめていらっしゃり、それには当然膨大なコストがかかります。
その為手数料が発生し、全体の建築コストに乗せられることになります。
この元請の役割を自身でしていただくのが分離発注です。
では次に分離発注のメリット・デメリットについて解説いたします。

■分離発注のメリット
①直接契約の為意思の疎通がしやすい
施主様と専門業者の間で契約が直接締結されることで、請負業者からみると施主様が直接のお客様となる為、より強い意志の疎通が図れます。
一括で発注の場合、専門業者にとってのお客様は元請業者である建築会社やハウスメーカーとなるため、「お客様第一主義」が履き違えられる可能性もあります。
専門業者が様々な提案しても、元請業者から施主様にうまく伝わらないこともあります。
分離発注では、「お客様 = 施主様」となるため、直接提案をすることも可能ですし、お互いの気持ちも伝わりやすくなり、よりイメージに近い建物の建築が可能となります。

②低コスト化が可能
一括発注の場合、専門業者は元請業者に提出する見積の中に「経費」を計上します。
これは元請業者との付き合いや受注にいたるまでの経費として必要なものですが、分離発注の場合このコストは削減できます。
また、各業者から個別に見積もりを取ることになりますので、施主様も明確な金額を把握することが可能です。
無駄な経費を省き、コストを明確化して適正な価格とすることで、低コスト化に繋がります。
一般的に一括発注と分離発注では3~5%前後のコスト差が発生すると言われています。

③施工業者の選択が可能
信頼のおける、または知り合いの業者に直接依頼できることです。
大きな建築会社は知らないけど、昔からよくしてもらっている水道会社は知っているなど、施主様によってはそのような方もいらっしゃるかと思います。
直接知っている業者に依頼することで、安心感もあるかと思います。

■分離発注のデメリット
①施主様の手間と時間が取られる
契約業者が多いことにより、契約等の事務手続きが増えます。
また打ち合わせ等の時間も増える為、その分施主様自身の手間になったり、時間が取られてしまいます。

②工期が長引く可能性がある
①で述べた通り、打ち合わせ時間の増加等に伴い、工期は一括発注に比べ多くかかってしまう可能性があります。

このように分離発注にはメリット・デメリットの両方があります。

自分自身が納得の出来る施工を実現するために……
この記事を参考にしていただければ幸いです。

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